Q4.原則課税と本則課税のどちらが有利ですか?

具体的なシミュレーションを見てみましょう。

≪例≫飲食店を経営しており、今年の予測が次のような場合は・・・?

(端数処理等については配慮しておりません。)
(単位;万円、税込経理)

売上高
4,320
仕入高(課税)
1,728
人件費(不課税)
1,000
経費(課税)
1,080
経費(非課税)
20
差引き利益
492

「原則課税方式」による場合

預かり消費税
4,320万円×100/108×8% =320万円(A)
支払消費税
(1,728+1,080)×100/108×8%=208万円(B)
差引き納税額
112万円

「簡易課税方式」による場合

(A)-(A)×60%(飲食業:第4種事業)
128万円

ごらんのように、この場合は、原則課税方式の方が16万円有利になります。

有利不利の目安を簡単にまとめると、以下のようになります。

課税仕入の合計÷課税売上の合計>みなし仕入率の場合→原則課税が有利

課税仕入の合計÷課税売上の合計<みなし仕入率の場合→簡易課税が有利

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このブログ記事について

このページは、アイネックス税理士法人が2005年2月 1日 03:15に書いたブログ記事です。

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